マザリー産科婦人科医院は島根県松江市にある産科婦人科医院です。助産師外来や院内助産システムを積極的に行い、妊娠中から出産、産褥までトータルでサポートいたします。気になる事や心配な事などお気軽にご相談ください

こそけん所長コラム



30. 食⑤ 〜おふくろの味〜

産経新聞 (大阪・夕刊) に次のような記事があった。
『前略 - 先日転居した我が家では、出来合いのおかずをプラスティック容器のままで食卓に出す日々が続いたが、イワシのショウガ煮を食べながら五歳の長男が発した一言に、ショックを受けた。「また家でイワシ作ってな。お母さんのもちょっとはおいしいから」ほめてるのか、けなしてるのかわからない表現だが、子どもなりに“食卓の危機”に気づいていることをしみじみ感じ、「ちょっとおいしい」だけで手料理をリクエストしてくれたいじらしさに、ほろりときた。- 後略』
私も同じような経験がある。家にいるお母さん (フルタイムマザー) をしていた頃は、「おいしい」といって食べてくれる子どもたちのために、本を見ては新しいレシピにチャレンジしてレパートリーを増やし、お菓子やパン作りに励んだこともあったのだが・・・。仕事をはじめて忙しくなると、ほとんど手抜き料理のオンパレードだった。ある日、久し振りに作った“私流ビーフストロガノフ”を食べながら、息子が「あ〜なつかしい、うまいわ、久し振りだね」と言ったのが忘れられない。また先日、息子から久し振りに電話があり「餃子の作り方だけど、かあさんの餃子はニラだけだよね〜」と聞いてきた。あまり自炊はしていないようだが、テレビで餃子をたくさん作って食べる CM を見たら無性に食べたくなったらしい。私のちょっと手抜きだけど我が家では人気だった餃子を作ろうと思うというのだ。何だかうれしかった。
今思うと子育て中、自分自身の時間がほとんど取れない頃の方が手をかけた料理を作っていた。みなさんはどうですか。最近は出来合いのお弁当や温めればよいレトルト食品も種類が増え便利になりましたが、あなただけの「おふくろの味」ありますか。子どもは大きくなってもその味を覚えています。
「おふくろの味」は子どもの居場所づくりに一役かっているかもしれません。寒くなってきましたから、今夜の夕食は我が家のオリジナル鍋にしてみては如何でしょうか。家族の会話が弾むこと間違いなしです !