マザリー産科婦人科医院は島根県松江市にある産科婦人科医院です。助産師外来や院内助産システムを積極的に行い、妊娠中から出産、産褥までトータルでサポートいたします。気になる事や心配な事などお気軽にご相談ください

こそけん所長コラム



28. 食③ 〜食べる意欲〜

食事時のテレビを消してみましたか。
子どもたちの反応は如何でしたか。
さて、今回は「食べる意欲」について感じることを書いてみました。
「最近離乳食を食べなくて・・・。最初はすごく食べてたのに、あれこれ工夫しても食べないし、どうしたら食べるようになりますか。」と質問されることがあります。私は、いつも離乳食は食べないと命にかかわることではないので、もっとゆったりと気楽に考えましょうと話します。
おかあさんが子どもの前にすわって、スプーンで一匙ずつ食べさせる。当初は「美味しいね〜」なんて楽しげだったのが、やがて「さあ食べてね、ママが一生懸命あなたのために作ったんだから・・・」という気持ちが全面に出てきて、雰囲気は「食べなさい ! 」になっていませんか。それも真剣な顔をして・・・。
この時のおかあさんの顔はちょっと怖く見えると思いませんか。
離乳食は食べさせることだけでなく、「楽しい食事、食卓」のスタートとでもあると考えましょう。
離乳食の時間に子どもだけに食べさせるのではなくて、家族一緒の食卓を囲むこと、大人が楽しく食事をする様子を見せて一緒に食べることも大切なのです。もし最近食べなくなったと悩んでいるおかあさんは食事を大人と同じ時間にしてみましょう。そして大人の食事の中から取り分けて食べさせてあげましょう。
きっと食が進むと思います。
次に何でも自分でしたがる時期 (9 ヶ月頃) になると、自分でスプーンやフォークを持ちたがったり、手づかみで食べたがるようになります。
汚れても片づけやすいように食卓の下にシートをひくなどの工夫をして、我が子に思いっきり自分の手で口に運ぶことの楽しさを味合わせてあげましょう。
これが「食べる意欲」です。
人に食べさせてもらうことばかりしていたら、自発的に食事を食べるという気持ちがうすれ、自分で食べたいものを選ぶ、自分で考えて作って食べる、などという行動ができなくなるのではないでしょうか。食事だけのことに限らず、物事を選び判断する力、生きる意欲にもつながることだと思います。
汚してしまって困るわと思っているおかあさん、さあ今日から手づかみ食べの楽しい食事をさせてあげましょう。