マザリー産科婦人科医院は島根県松江市にある産科婦人科医院です。助産師外来や院内助産システムを積極的に行い、妊娠中から出産、産褥までトータルでサポートいたします。気になる事や心配な事などお気軽にご相談ください

こそけん所長コラム



26. 食① 〜「個食」「孤食」〜

今回から「食」をテーマに書いていきます。
今「食育」が注目されています。親子で一緒に食事を作るとか、栄養について考えるとか、偏食しないで食べられる工夫をするとか、いろいろな「食育」が実践されています。
飽食時代の現代に何故「食育」なのでしょう。
味覚は小学 6 年生くらいまでの食体験で育つそうです。
この味覚を育てることは大切なことです。でもいくらおいしい食事でも一人で食べれば「味気ない」と言うように、食事は味だけではなく食卓でのコミュニケーションがとても大切なのです。
現代の核家族化、子どもの塾やお稽古事、両親の仕事状況など、原因は一つではないでしょう。いつの頃からか一人で食事を摂る子どもが増えてきました。
「食育」にはまず楽しい会話のある食卓が必要なのではないでしょうか。
厚生労働省が 2003 年に調査した結果を見ると、家族そろって一緒に食事をする頻度は次の通りでした。
◎ 一週間に家族そろって朝食を食べる回数
毎日 25.8% 4 日以上 8.8% 2 〜 3 日 20.6% 1 日 10.6%
ほとんどない 33.2% 不詳 1.0%
◎ 一週間に家族そろって夕食を食べる回数
毎日 31.6% 4 日以上 17.1% 2 〜 3 日 31.2% 1 日 10.9%
ほとんどない 7.3% 不詳 1.9%
このデータを見てどう感じられましたか。
現実問題、常に子どもと一緒に食事をしないといけないとなると、親にはそれがストレスになりかねないと思います。
ちょっと視点を変えて考えてみましょう。例えば子どもが一人で食べている状況でも、母親が家事をしながら話しかけたりかけられたりと気持ちを通わせていたら「個食」「孤食」ではないかも知れません。
反対にみんなで食事をしていても全員がテレビを見ながらであれば、これは「個食」「孤食」と言えるのではないでしょうか。「個食」「孤食」は単に人数の問題ではないと思います。
この夏休みは普段と少し違った食卓が囲めたのではないでしょうか。普段から家族そろっての食卓、コミュニケーションのある食卓を作る工夫をしてみましょう。その工夫の一つに食事中のテレビを消してみたらどうでしょう。
何か変化があるかもしれませんよ。