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こそけん所長コラム



new 3: 上の子の気持ち (上の子が下の子を受け入れるためには)

下の子は生まれるとすでに上に兄、姉がいるわけですね。存在するのです。でも上の子にしてみたらどうでしょう。
今まで存在しなかった者 (人) をすぐに受け入れられるでしょうか。ましてや大好きなお母さんのおっぱいを吸ったり、抱っこをしてもらったり、まるで自分が捨てられてしまったように思うことだってあるかもしれません。だから、特に小さい子ども (1 〜 3 歳) はストレートに甘えますし、やんちゃをします。

では 3 歳過ぎた子どもはどうでしょう。
大人は言葉が話せる子どもに対しては、言葉で理解させようとします。「お兄ちゃんになったから赤ちゃんのお世話してね」「お姉ちゃんだからかわいがってね」な〜んて !
あぁ〜子どもにとってこんなにつらいことってないでしょう。いくら言葉が分かっても心がそれを受け入れるのには時間がかかるのです。そして母親から愛情注入「安心感 (あなたは私の大切な子どもよ)」が必要なのです。
大人同士でも言葉だけで自分の気持ち (心) を十分理解してもらうことは難しいことと思います。

つまり年齢が大きい子どもであっても本当は不安で不安でたまらないのです。
これをしっかり分かってあげて欲しいです。

4 歳を過ぎてから下の子が生まれた場合、赤ちゃん返りはほとんど見られません。特に小学生になっていれば、下の子を受け入れているように見えます。しかし甘えられなくなったということは同じです。いつか何かの形で情緒不安が出てきます。
しばらくしてから上の子の様子がおかしいなと気づいたら、「ずいぶん辛抱したのね」「やっと甘えられたのね」と受け入れてあげてください。そうすれば上の子はどんなに安心することでしょう。安心することができたら上の子は下の子を受け入れたと言えるのではないでしょうか。

みなさんにお願いです。
第二子を妊娠したお母さんに「上の子が一番だからしっかり甘えさせてあげてね」と言ってあげてください。お母さんの愛情を確認できた上の子は必ずお母さんから離れることができます。
「お兄ちゃんになる」とか「お姉ちゃんになるんだから」というのもあまり言わないでください。
下の子が自分を脅かす存在でないことを理解できたら、きっと優しい兄、姉になってくれるはずです。
それから、もし入院中にお母さんと一緒にお泊まりできるのでしたら、泊まらせてあげてください。昼間は気が紛れますが、子どもは夜が一番寂しくなるのです。
お母さんがいなくて涙が出るのです。
どうかそんな「上の子の気持ち」を分かってあげてくださいね。

(メディカルアイズに掲載)
http://www.medicals-i.com/columnist/54