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こそけん所長コラム



new4: 心の甘え

人は誰も、たとえ大人でも、情緒が不安定になると、自分の信頼する人への「甘え」の感情が起きてきます。
これは「心 (情緒) の欲求」です。そのとき相手から良い接触を与えられると満足し情緒は安定するものです。子どもの場合、「甘え」の相手はほとんどお母さんです。
なぜ子どもの場合はお母さんなのかというと、お母さんの子宮の中の胎児の状態に戻って、保護と愛情を確認するのだそうです。
つまりお母さんの子宮の中でしっかり守られていて、安心していた状態にできるだけ近い状態を望んでいるのです。ということは、子どもはお母さんにギューッと抱いてもらって、安心感を感じたいのです。

「心の甘え」とはどういう行動で察すればよいのでしょうか。
例えば、訳もわからずグズグズ言うとき、あーでもないこーでもない、なだめすかしても泣きわめくとき、お菓子や玩具をあれもこれも欲しいと我が儘を言うとき、などなど・・・、おそらくお母さんには思い当たる節があると思います。このようなときは、子どもの情緒は不安定で、お母さんに安心感を求めているのです。

とかく大人は子どもがグズグズ言ったり、言うことを聞かなかったりすると、モノで満足させようとしていませんか。
決してモノではありません。しっかりギューッと抱いて、ゆったりとした時間を過ごしてあげることで子どもは満足します。

ギューッと抱くとはタッチングのことです。
タッチングとは、スキンシップよりしっかりとした皮膚接触のことです。(タッチングについては追って触れたいと思います)

この甘えの感情を、小さなときに満たしておけば、その後の人生に立ち向かう土台ができます。満たされなければ、表面には出なくても、ずっと潜在的に残り続けるといわれます。
親に対して甘えなくても、友達や周囲の大人や保育園の先生に甘えをぶつけます。受け入れてくれる相手がいないと、欲求不満が情緒不安定や情緒障害の形になって表れ、周囲へ八つ当たりしたり、自損行為、他損行為という行動になることもあります。

「心の甘え」はモノではありません。
早速、子どもたちをギューッと抱きしめてあげてください。子どもたちは「お母さん、今日はどうしたの」と言いながら、心では満足を感じることでしょう。
大人でも「心の甘え」はあります。
夫婦間での「心の甘え」も満たされることが大切です。忙しいお父さんも、忘年会や新年会シーズンですが、今夜は早く帰って夫婦でお互いの「心の甘え」を満たしましょう。お互い何歳になっても・・・。

(メディカルアイズに掲載)
http://www.medicals-i.com/columnist/54