マザリー産科婦人科医院は島根県松江市にある産科婦人科医院です。助産師外来や院内助産システムを積極的に行い、妊娠中から出産、産褥までトータルでサポートいたします。気になる事や心配な事などお気軽にご相談ください

こそけん所長コラム



52. ジジ・ババ③

私たちが経産婦さんに産前産後の上の子への対応について提案していることは、まず上の子の生活環境をできるだけ変えないようにということです。
上の子は何かしら母親や家族の変化に気づいています。母親から産まれてくる弟か妹について受け入れ準備をしているのです。
もし知らないうちに弟か妹が産まれ、母親や父親が嬉しそうに抱いている 姿をある日突然見たとしたら、その子はどのように感じるでしょうか。ある保険会社の CM ではありませんが、寂しそうな上の子が想像できますね。弟か妹が産まれるその日を上の子も一緒に迎えるのが自然ではないでしょうか。

もう一つ、出産前後の母親は心身共に負担が出てきます。これに対しては、母親の負担を軽減させるために祖父母の協力が必要でしょう。しかし祖父母が遠方であれば保育園や育児サポートを産前から受けることを 勧めています。出産当日まではいつも通りの生活で過ごします。出産後の母親の入院中、昼間は祖父母や保育園または育児サポートにお願いし、夜は母親と入院部屋で 泊まるようにします。退院してからも昼間はできるだけ保育園や遊び場で しっかり遊び、夜は母親と一緒に寝るようにします。そして母も子も家族 みんなが、新しい家族が増えた環境に慣れていくのです。
核家族での第 2 子以降の出産では、夫婦のどちらかの実家の協力が不可欠と 言って良いでしょう。夫婦で頑張っておられる所もありますが、友人や姉妹 または有料でのサポートなしでは難しいと思います。

どうか周囲の大人の都合だけで出産前後の計画を立てるのではなく、上の子の 気持ちや母親の気持ちを考えて協力してあげて欲しいと願っています。そして行政には産前産後の保育をもっと充実させてもらいたいことと、費用の 面の支援も考えてもらいたいと思います。