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こそけんコラム
44. たくましく育ってほしい

44. たくましく育ってほしい

思春期 (第二次性徴期) は身体に大きな変化があると同時に、心のアンバランスからいろいろと悩んだり、友達関係でもトラブルが起こりやすい時期でもあります。みなさんも親や周囲の大人に反抗した覚えがあるでしょう。

思春期のお子さんへの対応で悩んでいるお母さん「①朝食をしっかり食べさせて、お弁当をちゃんと持たせましょう ②食事中は楽しく、小言は食後にしましょう ③自分自身が生活を楽しむようにしましょう ④家でのきまりをきちんと守らせましょう ⑤子どもへの愛情メッセージを送り続けましょう」を実践してみてください。でも一人で抱え込み苦しんでいたら、早めに専門家 (科) に相談してくださいね。

ところで最近の思春期には、いわゆる見た目の“いい子”が増えているような気がします。服部祥子先生 (精神医学者) も「40 年前の思春期の子どもたちは何かを訴えるギラギラとした目をして、覇気があり、攻撃的だった」と言われています。今は何となくトラブルを避ける傾向があるのではないでしょうか。幼いころからけんかをさせない、勉強ができればよい、素直で優しく…と。
確かに、親にしてみれば“いい子”かもしれません。しかし、子どもは幼児期から友だちとの手加減の無い対人関係や自然体験を通して生きる術を学びます。子どものけんかはいけないことと否定的にとらえないで、大人はそれを見守り、介入時期を見極めることが必要ではないでしょうか。

さて、今回でこのコーナーを修了します。
愛読してくださったみなさん、ありがとうございました。