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こそけんコラム
43. 登園拒否

43. 登園拒否

幼稚園に通っていた長男が 4 歳になる夏休みのこと、「いつから幼稚園が始まるの」と度々聞いてきた。私はてっきり「早くお友だちと遊びたいのだろう」と思っていたが、それは違った。登園拒否。思い当たることは何も無かった。近所の友だちとも楽しく遊ぶし、私にべったりとするわけでも距離を置くわけでもない。さて、どうしたものか。

この年齢の登園拒否は甘えと言われ、とにかく園まで連れて行って先生に預けるのが普通だが、今までこんなに抵抗して泣き叫ぶ長男を見たことがない。担任の先生も原因が分からない。私はしばらくお休みさせた方がよと思ったが、園からは登園させてと言われ、どう対応するか葛藤した。その後、園長先生から「彼の登園拒否は少し違うようなので、しばらくお休みしていいですよ」と言われて、その言葉にとても安心した。

後で分かったことだが、この登園拒否の原因はお昼寝にあったらしい。夏休み前、担任の先生が出張の日、代わりの先生がお昼寝前に絵本を読んでくれたが、その内容と読み方が上手でリアルで、長男は大泣きしていたという。それ以来、幼稚園でのお昼寝が恐怖となったとのこと。ある日、長男は絵本の話しの続きを自分で考え決着を付けると、登園するようになった。
このとき、私は初め周囲の意見と葛藤していたが、園長先生の言葉に救われ、自分自身が安心したことが長男に良い影響を与えたと感じた。

皆さんも信頼できる人から受け入れられると安心しませんか。
子どもも同じだと思います。
頭ごなしにダメ出ししないで、一度は「そうね」と受け入れる。そして自分の考えを伝える。
感情的になると難しいですが、できればそうありたいと思いっています。