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こそけんコラム
37. 祖父母の協力

37. 祖父母の協力

どの時代も「最近のお母さんは…」と言われたものです。
いま子育て真っ最中の親も、その親、またその親も無免許運転で子育てしていたのです。決して「一人で立派に子育てした ! 」とは言えません。周囲の協力があってできたことです。私もそうでした。

さて祖父母の対応で、祖父母が「自分が孫を見る (育てる) から仕事に精を出しなさい」「あなたたちは仕事があるから夜も自分が孫を見る」というのは困ります。状況により例外もありますが、親は親、祖父母は祖父母の役割があります。育児のすべてを奪ってしまうと、親は自覚 (子どもへの愛着) を失って子育てできなくなってしまいます。
しかし、逆に「あなたたちの子どもだから自分で育てなさい」と突き放し、非協力的なのも困ります。祖父母の役割は「見守って困ったときに手を差し伸べる」を基本にお願いしたいです。

ところで、最近の祖父母世代は、まだ就業中、あるいは退職していても「やっと自分の自由な時間ができた」と楽しんでいる方も多いようです。また出産年齢層の幅が広がり、祖父母も若い方からかなりご高齢の方までいらっしゃいます。頼りたいけど実家は遠方ということもあるでしょう。
このような場合は、行政や地域の子育て支援に頼るしかありません。

とはいえ、相談できる祖父母の存在は時には衝突しても、子育てを終えてみるととてもありがたいものだったと感じます。
体力的な協力は難しくても、是非、祖父母あるいは曾祖父母の「子育てノウハウ」を言葉で伝えて欲しいと思います。