前に戻る

こそけんコラム
31. 子どもの「伝えたい」気持ちを大切に

31. 子どもの「伝えたい」気持ちを大切に

池上彰氏著の『伝える力』の中に「子どものころを振り返れば『ねぇねぇ、聞いて、聞いて、あのね…』と誰もが言っていたでしょう。大人になっても多くの人が持ち続けているはずです」「人は誰でも、面白いことや感動したこと、珍しいことなどを見たり、体験したりしたときにはほかの人に伝えたくなるものです」とありました。

保育園や幼稚園、小学校であったさまざまな日々の出来事を、子どもが「ねぇねぇ、聞いて」と言ってきていませんか ?
お母さんやお父さんは、どのように耳を傾けていますか ?
忙しくて「待ってね、後でね」と子どもの話したい気持ちを遮っていませんか ?
また聞くふりをしたり、しつこく聞き過ぎたりしていませんか ?

そんな親の様子を、子どもは敏感に感じています。親から「どうだった ? どうした ? 」という質問攻めに合うと、話したい気持ちを失ってしまうこともあります。
昔「先生あのね」という日記を書く宿題があり、その日の出来事を書くと先生がコメントを返してくれました。
忙しいお母さんやお父さんにとって、交換日記も子どもとのコミュニケーションに良いかもしれません。
大人は 1 日 24 時間がすごく早く過ぎるように感じますが、子どもの話をゆっくり聞く余裕がほしいですね。
私も自分の子育てを振り返り、もっと聴いてあげていたら成長の発見がたくさんあっただろうと思います。
今となっては逆転している自分に、思わず苦笑いしてしまいました。