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こそけんコラム
30. 子離れ

30. 子離れ

入園・入学シーズンも終わり、わが子が保育園や幼稚園・小学校でどう過ごしているのか心配でしょうがない、というお母さんやお父さんもいらっしゃるでしょう。これに限らず、初めてわが子を誰かに預けるときに心配しない親はいません。子どもは泣きながら「ママー ! ママー ! 」と叫び、しがみついて離れない子もいます。
これって異常なことでしょうか ? いいえ、子どもにしてみたら当たり前のことです。今まで一緒に過ごしていた大好きなお母さんと離れなければならないのですから…。
そして母親も心配して仕事が手につかないということもありますし、こっそりのぞきにくる母親もいます。
でも、子どもが泣いていても大丈夫。
お迎えや学校から帰ってきたとき、しっかり抱きしめてください。子どもはこれで安心します。外に出ても必ず親のところに帰ってくること、そして安心して過ごせる居場所があることが大切なのです。

初めて経験するお母さんには「お母さんが慣れたらお子さんも慣れます」とアドバイスします。子どもだけが新しい環境に飛び込んで緊張するのではありません。親も初体験ですから緊張しています。その親の気持ちを子どもが感じ取って、ますます緊張するのです。
慣れるのに時間がかかるのは第一子がほとんど。下の子になると親も様子が想像でき、リラックスして対応できます。そして子どもも意外と平気な場合が多いのです。ここ数年兄弟姉妹の少なさから、子どもが親の気持ちを一身に受け止め精いっぱい、という状況も見られます。
お母さんやお父さんの心配な気持ちを、保育園や幼稚園、小学校の先生にゆっくり聞いてもらうとよいかもしれませんね。