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こそけんコラム
27. 託児のはなし

27. 託児のはなし

保育園に入ることできない“待機児童”が問題になっていますが、子どもの立場で考えると、集団での保育は 3 歳前後からが適しているのではないでしょうか。それまでの時期は、できれば 両親・祖父母などと子どもの 1 対 1 の保育が理想的だと思います。身近に預けられる人がいない場合に、近所のおばちゃんや若いおばあちゃんに預けられるような 個人の託児があると、子どもも親も安心できます。

では、仕事を持たないお母さんに対する託児はどうでしょう。祖父母が預かってくれる場合は問題ありませんが、預かってくれる人がいない場合、365 日 24 時間育児の休みがありません。夫の仕事が忙しく、母子で過ごす時間の長い方はなおさらです。このような場合の一時的な託児サポートも必要だと思います。そういう意味で、一時預かり保育を利用する方が最近増えています。

ただ中には、家族や夫の理解が得られないとの理由で預けられないというお母さんもいます。また「育休中は自分でみて当たり前」と思われるとも聞きます。
ちょっとの息抜きは、お母さんのリフレッシュになり、それが子育てに良い影響を与えます。どうか周囲の人の理解をお願いしたいです。
そしてこの託児にはルールがあります。いきなり長時間預けないで、長時間になるようであれば出先で一緒にみてあげましょう。
例えば、結婚式の披露宴に出席するときには、控え室で託児をお願いするなど工夫をしてください。
孫かわいさのあまり母子を離す時間を長くしてしまう祖父母もいるようですが、母親の子どもに対する愛着をなくしてしまう危険性があることも知っておいてください。
最後まで責任を持って育てるのは親なのですから…。