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こそけんコラム
25. 笑って子育て④

25. 笑って子育て④

「笑う門には福来たる (明るくにこにこしている人には自然と幸福が訪れる)」といいますが、皆さんはどう思いますか ?
私は中学 2 年生まで鍵っ子でした。小学生のころは、家に帰ると宿題もせずランドセルを放り出して校庭に遊びに行き、夕暮れまで遊んでいました。友達は家に帰ると「お帰り」と笑顔で迎えてくれるお母さんがいて、うらやましく感じていたのでしょう。中学 3 年生のとき母親が退職して家にいるようになりました。母が笑顔で「お帰り」と出迎えてくれたうれしさは、今でも忘れられません。

居心地の良い家 (家庭) を考えてみると、家族がにこにこと笑顔で会話する風景が浮かびます。温かい空気が流れ、家族の会話も弾み、時には冗談でにぎやかな笑い声が聞こえます。その場面を想像するだけでも幸せな感じがしてきます。

白梅学園大学子ども学部・増田修治准教授の著書『笑う子育て実例集』の表紙ラベルに「母親の一番大切な仕事は子どもを笑わせることよ」と書いてあります。これはデンマークのお母さんの言葉のようですが、なるほどと思います。著書の中では子どもたちのユーモアな詩が紹介してあります。ゲラゲラと笑わせるというより、思わず笑ってしまうようなユニークな会話や雰囲気です。これは、笑い療法でいう「癒やしの環境」だと思います。
お父さん・お母さんの笑顔が居心地の良い家庭をつくり、子どもを安心させ、そして幸せを感じさせてくれるのではないでしょうか。