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こそけんコラム
61. なぜキレる人が増えた ?

61. なぜキレる人が増えた ?

「人間関係力」という本を読んでいたら、キレる人がなぜ増えたのかというと、日頃の挨拶や会話の キャッチボールの不足が原因ではないかと書いてありました。そして若者だけでなく、老若男女を 問わず増えているのは、地域の人間関係が希薄になっているためではないかとも。

確かに高度成長と共に個人主義へと時代は変化し、地区会や地域の活動に参加しない人が増えて います。また個人情報保護の法制度により、地区会に入っていない人を地域で把握することも 出来ませんし、そもそも自分の周りに住んでいる人がどんな人々なのか知ることが出来なければ、子ども達が安全に通学したり遊んだり出来るのか不安になるのは当然だと思われます。
かといって、どんな人がいるかを調べれば安心か、というとそうではありません。実際に地域のみなさんとのコミュニケーションが必要であり、自分がコミュニティの一員として 存在することが大切なのだと思います。
転勤族の方は経験したことがあると思いますが、田舎に住むと面倒見のよいおばちゃんがいて色々と お世話をしてくれる。若いママとしては助かる反面お節介すぎて困ると感じたこともあるでしょう。また自分の知らない人が自分達のことを知っていて声をかけられ驚いたこともあるでしょう。
現代の個人主義だからこそ、このようなおばちゃんは必要なのではないでしょうか。実は今県内では公民館が活発に動きはじめています。おばちゃんの役割を担いつつあるのではないで しょうか。
出雲弁で言えば「なんぞかんぞあそこに行ったら誰かがおーけん教えてもらえーよ」という 具合に日々利用できることを期待したい。そしてすぐにキレるのではなく「おんぼら」として過ごせる といいですね。