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こそけんコラム
56. 赤ちゃんの体温調節

56. 赤ちゃんの体温調節

生まれたての赤ちゃんは寒いところに放置されれば体温が下がり、暑い環境に置かれると熱が出ます。

例えば私たちは、布団に入って直ぐは寒くてもしばらくすると 自分の体温で布団が温もってきますね。でも赤ちゃんはこのように温もることができません。だから生後間もなくは、お母さんの添い寝や湯たんぽを使ったりして 低体温を予防します。やがて生後 1 ヶ月くらいすると、赤ちゃん自身で体温を保持することが できるようになります。そうなると逆に温め過ぎのため汗をかいて 汗疹 (あせも) ができてしまうことがあります。

実は赤ちゃんの汗疹は夏ではなく冬に多くみられます。もし赤ちゃんを抱いたときに汗ばんでいたら顔を拭いてあげましょう。身体の汗は肌着が吸いますが、顔はお母さんが拭いてあげなければ 汗をかきっぱなしで不潔になります。これがお肌のトラブルの原因にもなります。汗をかいていたら肌着を着替えて、顔をさっぱりと拭いてあげましょう。

また、室温は赤ちゃんに合わせるのではなく、自分たちに合わせるようにしましょう。室温をいくら高くしても 暖気は上にあがるので下で寝ている赤ちゃんにはほとんど 意味がありません。寒そうだと思ったら湯たんぽを使いましょう。但し、こたつで寝かしたりホットカーペットの上で寝かすのは、暖め過ぎで脱水になったり、低温やけどをしたりする危険が ありますので止めましょう。

赤ちゃんは自分で服を脱いだり着たり、布団を掛けたり外したりできません。暑いよ、寒いよと訴えることもできません。周囲の大人に頼るしかないのです。こまめに調節してあげましょう。