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こそけんコラム

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55. 母子健康手帳

今は妊娠したら必ず交付される「母子健康手帳」、あなたの周りでは どの年代の人まで知っておられ、また持っておられるでしょうか。
歴史を辿ると戦時中 1942 年 (昭和 17 年) 妊婦健診の制度もなく、乳幼児死亡や妊産婦死亡が現在の何十倍も高かった頃に「妊産婦手帳」という手帳が作られました。妊産婦の心得、妊産婦・新生児の健康チェック、分娩記録などが記入 できるもので、これを持っていることで配給も有利だったとのことです。当時の目的は妊婦に対する知識の普及であり、その結果医師・助産婦 (現‥助産師) による定期健診が習慣づけられたということです。
この頃は自宅分娩が当たり前でした。その後、戦後 1948 年 (昭和 23 年) 児童福祉法の制定と共に「母子手帳」という手帳に代わり、赤ちゃんの健康チェックや予防接種の記録が加わり ました。この手帳には妊娠中に異常があったときは施設分娩をするように と記載があったようです。まだまだ自宅分娩が多く施設分娩は 5% もあり ませんでした。
そして現在の「母子健康手帳」と改名されたのは、1965 年 (昭和 40 年) 母子保健法が成立した、その翌年のことです。1976 年 (昭和 51 年) お母さん自身の記入もできるようになり、母と子の 健康記録という意味合いが強くなりました。

医療の進歩と共に施設分娩が 増え、今や 99.9% が施設分娩です。
お子さんの、あなた自身の「母子健康手帳」がありますか。あったら分娩の記録のページを見てみてください。そこに担当した 助産婦の名前がありますか、その助産婦を覚えていますか。
助産師は出産の時の手伝いというイメージが強いと思います。しかし実は助産師とは「リプロダクティブヘルス / リプロダク ティブライツ」といって「生や生殖にかかわるあらゆることがらに おいて、身体的・精神的・社会的によりよく自分らしく生きること、そして自分の身体に関することを自分自身で決める権利」を支援する 専門家なのです。
意外とあなたの身近に助産師はいますよ。
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