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こそけんコラム
13. 親業

13. 親業

先日、松江青年会議所が企画された「親業」講演会がたいへん盛況だったようです。実は日本では 1980 年に親業訓練協会が設立され活動が始まったようです。
私は約 20 年前に「親業」を知り、その時は「子どもを産めば親なんだから、子どもを育てるということで親としての自覚が生じるし、なんで勉強しなければならないの ? 」「何で親になるのにお金を出して勉強しなければならないの ? 」と思いました。もし学校や行政が企画しての講演会や講座が開催されれば参加しやすいでしょうが、個人的に親業訓練講座を受けるのには結構な費用が必要だということはとんでもないと思っていました。
ところが最近は人間関係に悩むことが多くなり、また健全な社会生活を送るためには、親も先生も、いや誰でも必要なことかもしれないと思うようになりました。
多くの親は、自分と親との関係を思い起こしたり、テレビ、雑誌、その他の出版物からの断片的な知識や、親同士の情報交換を頼りに試行錯誤し手探りの子育てをしています。しかし近年の核家族化、少子化、地域社会との交流不足、つまりは個人主義の弊害といいましょうか、子どもとのコミュニケーションのとり方、かかわり方を自然と知る機会がなくなっていると思います。
親業訓練講座は、親子関係を改善し、あたたかい健全な家庭を築き、子どものすこやかな成長を実現するためのトレーニングを目的としており、親と子のコミュニケーションについて親が学ぶことで成果が得られるように、ロールプレイングなどをしながら体験的に学びます。
「親業」についてもっと知りたい方、「親業訓練講座」を受けてみたい方はいっしょに子育て研究所までお問い合わせください。