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こそけんコラム
new24: 笑って子育て③

new24: 笑って子育て③

日本は高度成長期以降、社会・学校教育などで“真面目人間”をたくさんつくりました。夜回り先生こと水谷修先生は著書『あした笑顔になあれ』の中で「日本の子育てとか教育というのは、特に大学紛争や安保闘争のころから、指示型に変わってしまいました。その背景には、ものを考えられる子どもを育てれば、社会に対して闘いを挑む子どもを育てることになる。これはとても危険なことになるかもしれない。それなら何でも言われたとおりに従う子どもに育てた方が安全でいい。このように考える大人たちの思惑もあったような気がします」と言っています。

私も 20 年以上お母さんや子どもたちと接して、また自分を含めたその上の世代を振り返り、なるほどと感じることがあります。真面目に子育てを頑張っているお母さん、“親は無免許運転”なんだからもっと気楽に、笑って子育てを楽しみましょう !
「一生懸命やれば知恵が出る。中途半端にやれば愚痴が出る。いい加減 (手抜き) にやれば言い訳が出る」とは、元巨人軍・川上哲治監督の名言です。
スポーツや勉学、仕事などに打ち込む姿勢として素晴らしい言葉ですが、育児においては「一生懸命やれば涙が出る。中途半端にやれば後で苦労する。“良い加減 (適度) ”にやれば笑顔が出る」ではないかと思っています。
この“良い加減 (適度) ”は、経験と周囲のサポート次第だと思います。
子だくさんのお母さんを見ていると、本当によく“良い加減”のコツを得ていると感心します。「まあ、できるようにしかできないし〜」という具合に…。

お母さんたちには「泣いてもいいのよ。涙を流すことでストレスが軽くなるから」と言って、自分の感情を出すよう促します。そして笑う (笑顔になる) と元気になります。周囲もお母さんたちに対してゆとりをもって見守り、笑顔で支援してくださるようお願いします。