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こそけんコラム
new22: 笑って子育て①

new22: 笑って子育て①

「笑い療法士」の伊藤孝史先生 (腎臓内科医) に『笑って子育て』をテーマに講演をお願いしたことがあります。
「笑い療法」は自己治癒力を高める方法として効果が認められています。
この“笑い”は単なるお笑いとは違い、どちらかというと“笑顔”や“ほほ笑み”から発する癒やしなのでしょう。
私は、子育てのスタートは、きっと“笑い (笑顔) ”だと考えています。

よく「赤ちゃんはいつから目が見えますか ? 」と 質問されることがありますが、赤ちゃんの目は、生まれたときからすでに見えています。
人間は、出生直後に初めて物を見るのですが、視力は未熟で 30cm くらいが明視距離といわれています。それもぼんやりとしか見えないので、明暗のコントラストがはっきりしていて、輪郭の分かりやすい形や白黒の模様を見ているようです。

わが子を初めて抱いたお母さん・お父さんは、幸せなほほ笑みを浮かべています。赤ちゃんが初めて見た両親の顔は、素晴らしい“笑顔”なのです。キラキラと輝いた目は目尻が垂れ、口角が上がった顔です。赤ちゃんは 1 日に何度もその笑顔を見て、やがてそれをまねます。
よく笑うお母さんの赤ちゃんは、本当に笑顔が絶えません。
そしてその赤ちゃんを、周囲の家族も笑顔で見ています。

出産直後のお母さんは自然と笑顔になりますが、育児がスタートすると、真剣すぎて怖い表情になったり、悲しい表情になったりします。
お母さんがたくさんの笑顔で過ごせる環境になるよう、周囲の方も笑顔で支えてほしいと願います。